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「新米パイロットはしばしば、攻撃が終われば、特にそれが成功したとなると、戦闘は終わり、緊張を解いてもよいのだと考える傾向にあるが、それは全くのナンセンスであると言おう」
―エイダー・タロンの戦術論[出典]

エイダー・タロン[1](Adar Tallon)は銀河共和国銀河帝国共和国再建のための同盟、そして新共和国に仕えた名の知られたスターファイター軍事戦術家であり、宇宙軍将校である。伝説的な経歴の中で、タロンはタロン・ロールタロン・スプリットとして知られる戦法を考案した。これらは開発以降も数十にわたって使われ続けた。タロンはクローン戦争で優れた功績を残し、彼が編み出したスターファイター戦術は独立星系連合への有効な対抗手段として使用された。ジャン・ドドンナ大佐ジェダイ将軍プロ・クーンとともに、彼は共和国が分離主義勢力に勝利したレンディリの戦いに参加した。

最高議長パルパティーンが自身を銀河皇帝と宣言し、共和国が銀河帝国に再編されると、タロンはニュー・オーダーに仕え、分離主義勢力残党と戦う帝国宇宙軍を指揮することになった。しかし彼はのちに、パルパティーンの新体制に対して明確な態度を打ち出し、反対意見を口にするようになる。だがタロンは銀河皇帝が非常に強力すぎて倒せないことを悟り、自分のを装った。彼は惑星タトゥイーンに姿を隠し、そこで結婚して20年ほど生活した。しかし、かつての船員仲間クイストの裏切りにより、タロンは再びパルパティーンのエージェントの標的になってしまった。

タロンにはほとんど選択肢は残されておらず、反乱同盟軍に加わって積極的にパルパティーンのニュー・オーダーに立ち向かうことになった。ギアル・アクバー提督スターシップ・エンジニアのワレックス・ブリセックス、反乱軍パイロットジェイク・ファーレルたちとともに、タロンはRZ-1 Aウイング・インターセプターの開発に関わった。銀河内戦中、タロンは反乱軍を指揮してヘタークスの戦いに参加した。4 ABYにパルパティーンが敗北した後も、タロンはジャン・ドドンナ将軍の“白髪幹部会”の一員として新共和国に仕え続けた。

経歴

共和国とクローン戦争

エイダー・タロンは共和国宇宙軍の将校であり、スターファイター戦術に特に精通していた。彼は宇宙軍指揮官としても仕えていた。タロンはタロン・ロールといったいくつかの有名なスターファイター戦術を開発して存命のうちに伝説的な存在となり、のちの時代に“旧共和国宇宙軍の父”として知られるようになった。彼はジャン・ドドンナ(ドドンナはタロンが宇宙戦術に革新を起こす手伝いをした)といった同僚たちと固い友情を結んだ。ある時点で、タロンは『宇宙戦闘機戦術論』を著した。この中で彼はスターファイターの戦闘法を5つの段階に分類した。T.I.E.スターファイターが設計された際、タロンの本の内容は慎重に考慮され、この戦闘機の改良型配備における根拠として使用された。名誉をたたえる像がつくられ、“ファン”たちがタロンのポスターを壁に張るほど、彼は軍隊関係者の中で有名人になった。また、タロンはZ-95tヘッドハンターのように、自ら改良型スターファイターの開発や改良に取り組んでいた。タロンは標準的なZ-95モデルにクラス3のハイパードライブを取り付け、そのプロセスでこの戦闘機の操作性を向上させていた。タロンの改良を受け、インコム社ものちにハイパードライブが使用可能なZ-95を開発することになる。

Tallon turned

レンディリの戦いにおいて、タロンとジェダイたち

クローン戦争中、タロンは戦場で残した功績によって有名になり、やがて英雄的存在となった。大戦中のあるとき、彼はオルデラン王家のもとで戦ったこともあったが、彼のより有名な功績は、ジェダイ・ナイトとともに戦った戦場で生まれた。独立星系連合の小艦隊がバラマク星系に出現し、実験的テクノロジーを使ってホロネット・ノードの通信妨害を開始したとき、エイダー・タロンは銀河共和国側の対抗策を編み出すために協力を求められた。ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービナンダ=リー・ジャヌーが攻撃を指揮する中、タロンの作戦によって通信妨害は阻止され、タルドット宙域で再びホロネットがアクセス可能になった。この活躍によって、タロンはのちに“バラマクの勝利者”として知られるようになる。

中佐に昇進したタロンは、ジェダイ将軍プロ・クーンサシー・ティンが率いる宇宙軍の特別部隊に仕えた。タロンは旗艦サンダイヴァー>に配属され、レンディリの戦いで戦場に派遣された。レンディリ防衛艦隊の旗艦で行われた交渉が失敗に終わると、クーン将軍とジャン・ドドンナ大佐は、共和国の支持者であるキャプテン・ジェイス・ダリンと一緒に、メラー・ヤーゴによって人質に取られた。連合軍が星系にやって来るまで、にらみ合いの状況が続いた。

エイダー・タロンはサシー・ティン将軍に危険を報告し、イクトッチイのジェダイは行動に移った。ティンは自身のスターファイターで宇宙空間に飛び出し、タロンに<サンダイヴァー>の指揮を任せて戦いに加わった。レンディリ艦隊が逃げ出そうとしていたので、ティンは敵の脱出を思いとどまらせようと、タロンにレンディリ防衛艦隊の旗艦に接近して戦うよう命じた。この攻撃によってジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーが旗艦の宇宙航行システムを破壊することに成功し、敵艦隊を星系内に足止めした。オビ=ワン・ケノービとクインラン・ヴォス両将軍はクーンとドドンナ、ダリンを解放し、レンディリの旗艦を奪って戦いの流れを共和国側に引き戻した。この戦いに勝利した共和国は、レンディリのドレッドノート級重クルーザーの大艦隊を獲得する。クローン戦争中、タロンは提督の階級に昇格した。

ニュー・オーダー

19 BBYニュー・オーダーが確立され、最高議長パルパティーンは自らを銀河皇帝宣言した。タロンは新政府の方針について悩んだ。彼らの仲間だったジェダイは、銀河帝国では敵と見なされ、実質的に壊滅状態に追い込まれていた。そしてタロンの仕える帝国宇宙軍はパルパティーンの巨大な戦争兵器の一部でしかなかった。こうした不安があったにも関わらず、タロンは新政府に仕え続け、分離主義勢力残党と戦う第12セクター・アーミーを指揮するため、ジャン・ドドンナとともにアウター・リム・テリトリーへと派遣された。サイ・マイシアンの暴動として知られる事件の中で、タロンとドドンナはかつて元老院議員だったトゥーンバック・トゥーラが指揮する連合軍の残存勢力と戦い、惑星ディアドメタローンで帝国を勝利に導いた。タロンとドドンナはトレイスミーネまでトゥーラを追跡し続け、タロンは司令船プレイター級スター・バトルクルーザーバタリオン>を指揮し、トゥーラの旗艦破壊して暴動を収束させた。

タロンはパルパティーンに対する反対意見を口にしたが、皇帝があまりにも強力過ぎて倒すことが不可能だと理解した。パルパティーン自身も、戦争の英雄で市民に対する影響力の強いタロンに注意を引かれていた。そのため、タロンは自身のを偽装して姿を隠すことに決めた。彼は中型の貨物船ダルコン星系に配置し、友人の海賊クイストに<バタリオン>が見守る中でこの船を“攻撃”させた。おそらく貨物船を守る目的で<バタリオン>が接近してきたため、クイストはこの新勢力に注意を向けた。クイストが<バタリオン>を破壊する中、タロンは乗組員たちとともに貨物船に乗り移った。タロンの指示で、その後貨物船は彼を惑星タトゥイーンに運んだ。帝国では、<バタリオン>のタロンやその部下たちが、無力な商人の貨物船を海賊から守ろうとして死んだのだと一般に認知されるようになった。パルパティーンでさえこの物語を信じ、有名な英雄を反逆罪で処刑する必要がなくなったと考えた。その後も、タロンが編み出した戦術は帝国宇宙軍で使われ続ける。

タトゥイーンにて、エイダー・タロンと<バタリオン>のクルーは新しい身分を用い、銀河帝国の政策が再び変更されるのを待った。年月が過ぎていく中、帝国と戦いたいというタロンの願望も小さくなっていった。彼はケイと結婚し、フォート・タスケンに住居を持つようになった。彼はモアカラ・ウェンというふたりの使用人を雇い、LN-26というドロイドを使っていた。広大なフォート・タスケンで、彼は音楽などの趣味の追及をすることが出来、大きなハンガーに4機のZ-95ヘッドハンターを含むいくつかの乗り物も所有していた。

銀河内戦

反乱同盟に加入

0 BBY、帝国のストームトルーパーのパトロール兵が2体のドロイドを見つけるためにタトゥイーンで捜索を行った。帝国がついに自分のことを探しに来たと考えたタロンは、ヴァイター・シュライクジャンゲンといったかつての<バタリオン>の乗組員と連絡を取った。彼らはバウンティ・ハンターになっていた。姿を隠す生活に疲れていたタロンは、元乗組員たちで自分自身の傭兵軍団をつくり、パルパティーンの帝国と戦うことを決める。帝国は2体のドロイドを見つけることを目的としていたが、結果として実際にタロンが生きていることを突き止めた。帝国に捕まったクイストが、自分の命のためにタロンに関する情報を漏らしたのである。この情報に基づき、<リレントレス>のパーラン艦長が指揮する帝国軍は、伝説的な戦術家を捕まえるためにエージェントだけでなくバウンティ・ハンターも送り出した。

帝国の兵士たちやバウンティ・ハンター、そして反乱同盟軍の小規模な兵士の一団が接近してくる中、タロンは仲間と共にフォート・タスケンに立てこもった。タロンは、もしタトゥイーンで敵に勝つことができたら、コア・ワールドで戦いを続けることを誓った。クイストはタロンたちのもとに戻ってきたが、タロンはこのかつての仲間がいまや帝国のエージェントになっていることに気づかなかった。それから間もなく、複数の人物がフォート・タスケンのミュージック・ルームにやって来た。タロンは訪問者が帝国軍だと考えたが、彼らは同盟軍のメンバーを名乗り、タロンの目的に同調しているのだと主張した。タロンがこの侵入者たちと議論する中、クイストはケイを人質にとり、本物の帝国軍が到着したことを告げた。

するとジョド・カストザードラパグルズ・トロッドを含むバウンティ・ハンターの一団が部屋へとなだれ込んだ。シュライクとジャンゲンはカストによって麻痺させられたが、反乱軍兵士たちは侵入者の撃退に成功する。クイストは安全に立ち去ることが出来る状況でケイの身柄を解放した。先に部屋にやってきた人々が本当に反乱軍のメンバーだと理解したタロンは、妻とドロイドを同行させるという条件で同盟に加わることに決めた。モス・アイズリーに設置されていた多くの帝国の検問を通過し、タトゥイーン上空の<リレントレス>を回避したタロンと反乱軍の仲間たちは、同盟の安全地帯への避難に成功した。反乱同盟軍に加わったタロンは、カーリスト・ライカンといったかつての僚友と共に活動する。

戦術家

AdarTallon

タリーナにおけるタロン

「攻撃に有利なポジションを獲得するための試みが『接近』である。接近における2つの重要な要素が、『速度』と『敵に見つからないようにすること』だ」
―『宇宙戦闘機戦術論』において、エイダー・タロン[出典]

同盟軍の中で、タロンは保守派の戦術家や将来有望な新人のどちらとも協力して活動した。また、タロンはリジーヴ・クレダルのようなその他の専門家とともに実地任務に就いた。クレダルのその後の活動には、タロンの影響がはっきりと見て取れるようになる。タロンが著した本、『宇宙戦闘機戦術論』は、同盟軍全体で帝国との戦闘計画を練る際に用いられていた。0 ABYヤヴィンの戦いで反乱同盟軍が勝利を収めた後、タロンは同盟のギアル・アクバー提督スターシップ設計者ワレックス・ブリセックスたちとともに新しいスターファイター・モデル設計の決定に携わった。反乱軍は、帝国の新型TIEシリーズ・スターファイター・ラインに対抗するため、T-65 Xウイング・スターファイターよりも素早い戦闘機を必要としていたのである。彼らは反乱軍パイロットジェイク・ファーレルとともに新型戦闘機の設計を進め、R-22スピアヘッド・ファイターの改造バージョンであるRZ-1 Aウイング・インターセプターを完成させる。このころ、アクバーは組織をより集中させるため同盟軍を再編成したが、タロンは高い評判が原因でアクバーの指揮下に入ることが政治的に不可能だったので、大きな影響力を保持することになった。

同盟軍に加わってから間もなく、3隻のインペリアル級スター・デストロイヤーからなる帝国軍が反乱同盟の軍事基地や反乱軍との協力が疑われる都市を攻撃した際、タロンは惑星ヘタークスへと同盟軍艦隊を導いた。戦闘エリアに入った直後、タロンは接近してくる帝国のTIE/LNスターファイターと戦うためにXウイングとAウイングを発進させた。旗艦のモン・カラマリ・スター・クルーザーサイレント・ウォーター>艦上から、タロンは展開していく戦いの中で、経験不足の部下が厳しい戦闘ドリルをこなすのを見守った。継続する戦いの中で、タロンは帝国軍のウェステンが指揮するスター・デストロイヤー<リレントレス>に攻撃を行う好機をつかんだ。<リレントレス>の乗組員に関する知識に自信があったタロンは、舵手に敵スター・デストロイヤーに向けて加速し、後部偏向シールドをシャットダウンするよう命令した。同時に彼は<サイレント・ウォーター>の戦闘機の護衛を最低限に抑えた。そして彼はヘングルという名の別のスタッフに、ウェステンと連絡を取るため帝国のチャンネルを開くよう命じる。タロンはウェステンに、戦っている相手が誰かを理解させようと考えたのである。

戦いを生き残ったタロンは、1 ABY当時、惑星コレリアタリーナに滞在していた。この地で、彼の部下のスターファイター・パイロットのひとりが帝国にはめられ、コルセックに逮捕されてしまった。仲間を助け出そうと、タロンは様々な場所を渡り歩いていたスペーサーの助けを借りた。パイロットを運ぶ刑務所船に十分に接近するために、彼はセキュリティ無効化コードを必要とした。計画は成功に終わり、タロンの部下はダソミアの帝国刑務所施設に収監される運命から逃れることが出来た。

反乱同盟の後継国家、新共和国が設立された後、タロンはヴァンデン・ウィラードパシュナ・スターキラーといったかつての僚友たちとともに、旧友ジャン・ドドンナ将軍の“白髪幹部会”に加わった。イセイン・アイサードのプリズン・シップ<ルサンキア>から解放されたばかりのドドンナは、たったひとりでモン・モスマの軍事顧問を務めることが出来なかったのである。4 ABY、タロンは新共和国第1艦隊が行った帝国バニスター・ステーション基地の占領作戦において、新共和国のスターファイター部隊の活動を監督した。タロンは顧問組織白髪幹部会の一員として、特に10 ABYのパルパティーンの再出現といった際に、新共和国の軍事方針について助言を行い続けた。

個性と特徴

Tallon's Family Crest

タロンの家紋

「敵機に最初に命中弾を与えたほうが勝者だ」
―『宇宙戦闘機戦術論』において、エイダー・タロン[出典]

銀河共和国のために戦っていた際、エイダー・タロンは自分が正義に仕えていると信じていた。実質的に有名人となった後、タロンは強く理想や信条を口に出した。彼は指揮下の兵士たちの生意気な態度や、向う見ずで愚かな行動に苦しめられることもなく、効率的に、何の問題もなく上官に仕えていた。皇帝パルパティーンに対して反対意見を述べた人々には厳しい対応がなされていたにも関わらず、タロンはためらうことなく体制を批判し、結局自らの自由を犠牲にすることになる。やがて時が過ぎると、タロンは愛国的でなくなり、家庭の生活に満足するようになった。しかしパルパティーンのエージェントによる捜索が行われると、彼は再び積極的に皇帝との戦いに加わる決断をした。また、彼は部下のことを個人的に救い出すほど、彼らに好意を持っていた。彼はスターシップの改造に熟練しており、企業が彼の改造例を真似するほどだった。

制作の舞台裏

エイダー・タロンは、ウエスト・エンド・ゲームズの『Star Wars: The Roleplaying Game』のために出版されたソースブック、『Tatooine Manhunt』(未邦訳)で初めて登場した。『スター・ウォーズ 全史』や『スター・ウォーズ・ユニバース』、週刊スター・ウォーズ ファクトファイル: 第22号、『スター・ウォーズ・インサイダーEX』収録のリパブリック・ホロネット・ニュース コア版 14:2:12 ではアダー・タロンとされている。

登場作品

Wiki-shrinkable
ウーキーペディアにはエイダー・タロンに関する2枚の画像があります。

参考資料

脚注