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インコム社(Incom Corporation)は主にスターシップの製造を行った企業。軍用機も民間機も開発し、スターシップの他にもエアスピーダーを製造した。インコム社の製品として、反乱同盟が使用したT-65B Xウイング・スターファイターや、レジスタンスが使用したT-70 Xウイング・スターファイターが挙げられる。また、反乱軍によって“スノースピーダー”に改造されたT-47エアスピーダーや、多くの星の若者に人気のあったT-16スカイホッパーも同社の製品である。また共和国時代にはサブプロ社と業務提携し、Z-95ヘッドハンターARC-170スターファイターを製造した。

歴史[]

共和国時代[]

クローン戦争以前、スターファイター製造企業であるインコム社と[2] サブライト・プロダクト社[4] (サブプロ社)は共同でZ-95ヘッドハンターを製造した。これは多目的の単座式スタファイターであり、惑星防衛軍の市場を対象にしていた。Z-95はもともと2基の亜光速エンジンを備え、ハイパードライブアストロメク・ドロイドは非搭載だったが、インコム/サブプロはZ-95に初歩的なハイパードライブナビコンピューターを搭載するための換装キットも提供していた。しかし改造されたZ-95にもアストロメク・ドロイドは非搭載であるため、結局パイロットハイパースペース航路を事前にプログラムしておくか、ジャンプ座標をナビコンピューターにインストールするためのデータ・チップを使う必要があった。[2]

Z-95ヘッドハンターには技術的な制約があったものの、パイロットたちは機内の環境制御や翼端搭載のリンク式レーザー砲震盪ミサイル発射装置、オプションであるプロトン砲などを高く評価した。[2] にも関わらず、長いあいだパートナー関係にあったインコム社とサブプロ社にとって、Z-95は失敗作だった。[4] 22 BBY発生した[5] クローン戦争の序盤、共和国グランド・アーミーはインコム/サブプロ社にZ-95を共和国宇宙軍クローン・パイロット用に改造してほしいと依頼した。宇宙軍はZ-95をエスコート任務とスターファイター戦の両方で使用していた。標準的なZ-95と同様、“クローンZ-95ヘッドハンター”にもハイパードライブは装備されていなかったが、標準バージョンよりも強力なシールド武器が取り付けられた。[2]

インコム社とサブプロ社はZ-95の失敗を受けて共同事業を解消したが、履行しなければならない契約がいくつか残っており、そのひとつがクローン戦争で使用された攻撃型偵察機170スターファイター(ARC-170スターファイター)だった。この戦闘機自体は戦争勃発直前に開発されていたが、製造元両社の意見が合わなかったため参戦がかなり遅れることとなった。[4] Z-95よりも大型かつ頑丈なARC-170もクローン・パイロット用に調整されており、Z-95には無かったハイパードライブが搭載された。この戦闘機は操縦士と副操縦士、機尾砲手、アストロメク・ドロイドによって運用され、翼端下部に並外れて大きい中型レーザー砲を搭載していた。[2] ARC-170はインコム/サブプロ社の連名で発表されたが、サブプロの設計は名ばかりのものだった。[4] やがてサブプロ社は事業を停止するが、インコム/サブプロ社によるベンチャー事業の遺産は、のちのインコム社製品Xウイング・スターファイターに受け継がれることとなった。[2]

帝国時代[]

19 BBY[5] 共和国が解体された後、新たに組織された銀河帝国は数々の企業の経営的な支配権を握った。その中には、クローン戦争で共和国宇宙軍のためにスターファイターを製造したインコム社も含まれていた。インコム社が優れた評判を誇り、一方の帝国は歴史上最大規模の艦隊を造り上げるという目標を掲げていたにも関わらず、帝国宇宙軍は常にインコム社よりもサイナー・フリート・システムズ社を重用し、彼らに安価なTIEファイターを大量生産させた。[2]

帝国宇宙軍の幹部からもっと頑丈な単座式の帝国軍戦闘機を開発してほしいと依頼された際、インコム社に従うよりほか選択肢が無かった。インコム社のエンジニアは、クローン戦争で使われた自社の2製品、伝説的なリーパー中隊が飛ばしたことで知られる短距離用Z-95ヘッドハンターと、ハイパードライブ搭載機であるARC-170から、新型機のデザインのインスピレーションを得た。これらの2製品はセンサーを搭載した長い機首と、レーザー砲を搭載した翼を特徴としていた。またARC-170には、ヒートシンクやラジエーターを露出させることで機体を冷却できる可動翼機構、通称“Sフォイル”を備えていた。エンジニアはこうしたZ-95とARC-170の特徴を組み合わせ、新型機のプロトタイプを造り上げた。[2]

プロトタイプは宇宙軍幹部に承認され、インコム社は製造を開始した。しかし帝国事業局はインコム社が戦闘機を1機製造するのにかかるコストがサイナー社の標準型TIEファイターの2倍以上であることを理由に、遅まきながら新型機に疑問の声を上げ、製造に反対した。結局、インコム社は帝国の政治家や企業の対立によってまたしてもサイナー社のわきに追いやられることになり、製造および組み立て施設は停滞し、高額な売れ残りの在庫を抱えることになってしまった。こうした経緯から、反乱分子のエージェントがインコム社の技術者やサプライヤーと新型機調達に関する密かな相談の場を設けた際、反乱運動に同情的なインコムの代表者は、帝国が最終的に却下した戦闘機、“Xウイング”を反乱軍に強く推したのだった。[2]

製品[]

宇宙船[]

X-wing Ultimate

T-65B Xウイング

U-wing

Uウイング

リパルサークラフト[]

エンジン[]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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